Episode 02

大人のトラッドこそ
コーディネートが大事

今年のトレンドキーワードのひとつ〝トラッド〟。
ファッション経験値もそれなりに重ねてきた私たち大人にとっては、
もう何度目かブームとあって、馴染みがある人も多そう。すでにワードローブの中に、トラッドアイテムをお持ちだったりもするのではないでしょうか。もちろんそれ自体は素敵なものに違いないと思うのですが、
以前のバランスのまま着るのは要注意。一歩間違えると、
本当にただの懐かしい人になってしまう可能性も。
サイズ感だったりバランス感だったり、アップデートは必要です。

Style 01

トラッドも頑張りすぎないが鉄則

端正で品があるのが魅力のトラッドですが、
張り切りすぎるとどこか堅苦しく、逆に老けて見えることも。
大人が取り入れる時は少しの抜け感を取り入れるのが、懐かしく見せない一番の近道です。そんな時におすすめなのがチルデンニット。ジャケットにも似た端正さはありつつ、ジャケットほどかっちりしすぎない。これはトレンドの金ボタンで華やかさも申し分なしです。あえて
ボトムスにラフな太めのワークパンツを合わせたのもポイント。
その分、首元はスカーフでシャレ感を足してみました。

私自身もビッグシャツが大好きなので、
プレスルームに伺うたびに毎回ついつい手にしてしまう定番の
「the Editor Shirts」。インにもアウトにしもしやすい長めな丈感。体が程よく泳ぐワイドシルエットなど、サイズ感が本当に上手。さらに
今シーズンの新作の、柄のシャツにも注目しています。
オーセンティックなネイビーのストライプはもちろん、やや
パープルトーンが効いた大柄のチェックも他にはないバランス。白シャツのクリーンさも大好きですが、こんな風に柄物に変えるだけで
グッとお洒落偏差値が底上げ出来ます。

Style 02

鉄板アイテムこそ更新を楽しんで

ケーブル編みのニットは可愛くて大好きですが、
これはこれで野暮ったくなる可能性があるので注意が必要です。特に、
白シャツとチェック柄パンツと合わせたTHE トラッドスタイルにするときは、どこかにエッジを効かせてメリハリをつけるようにしています。
白シャツは今年らしいフリルタイプに、チェック柄パンツはあえて
太めなものに更新。ニットは丈が短いものを選ぶだけで、一気に
鮮度アップ。アイテム自体は定番でも、その選び方や合わせ方で全然
印象が違って見えるのもおしゃれの醍醐味だと思います。