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スタイリスト福田麻琴さんpresents
今、ワクワクするおしゃれがしたい

人気スタイリスト福田麻琴さんと一緒にお届けする、「今リアルに着たいもの」を 紐解くシリーズ連載。麻琴さんが実際にワクワクと胸をときめかせたアイテムを、今の気分に合わせたスタイリングでお届け。

Episode 03

「セットアップ上手になりたい」

いつからか〝セットアップ〟がちょっと特別なものだったり、一過性のトレンドのものではなくなってきました。 むしろワードローブの中の必需品として、ベーシックアイテムの仲間入りをしてきている気すらします。 普段は単品ずつで使っているジャケットやパンツも、いざとなったらセットで。 急な会食、大事な仕事など、〝いざって時〟は突然に訪れるものだから……。大人こそセットアップ上手になっていて損はないと思います。

Style 01

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シャツ × スカートだったり、ブラウス × パンツだったり、セットアップにもいろいろな種類がありますが、 やっぱりまずおさえておきたいのがジャケットのセットアップ。 今回選んだのはネイビーベースにグレーのピンストライプのThe EllisonJacket とThe Editor Pants。 この極細のストライプが、無地よりも断然キリッとしまって見え、ミニマルでスタイリッシュに仕上がります。 いわゆる〝スーツ〟としての鉄板の組み合わせだから、絶対的にリクルートには見えない今っぽいデザインの効いた上質なものを選ぶのが大切です。

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このジャケットは丈はしっかりと長めですが、肩が比較的ジャストフィットなので、程よく端正さもあり、お仕事シーンでも素敵に映えそう。 ボトムもシルエットがきれいで美脚を演出できるから、セットアップで着ることで、全方位から素敵に見え、 着る人に自信を与えてくれるような力強いアイテムです。

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これからはセットアップをデイリーにどんどん着て欲しいから、こんな風にロゴものと合わせて、 あえてカジュアルに着崩すのもおすすめしたいコーディネートです。 子供っぽくなる心配がない上品なニット素材で、あえてコントラストがつきすぎないグレーベースのものを選んだのもポイント。 全体的に色味が落ち着いているので、足もとは白いブーツで抜け感を作って

Style 02

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もうひとつ、セットアップを選ぶときの大切にしたいポイントは、それぞれバラバラでも使えること。 単品単品で着こなせるものは、セットになっても絶対に素敵。 実はこのThe Editor Pants、私が異なる雑誌のお仕事で何度もお借りしていた、かなりお気に入りの一本でした。 ハイウエストのテーパードで、カジュアルからきれいめまで、いろいろなスタイルにハマる最高の一本。

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あえて対極にあるもの同士を合わせるのはおしゃれの常套手段ですが、 ヴィンテージライクな甘いブラウスと合わせて究極の甘辛コーデを楽しむのもいいですね。 もともとはかなりメンズライクな生地感のパンツですが、ぐっと女っぽさが増します。 もちろんキリッとしたシャツを合わせてとことんデキる女風に着るのもよし、 白スニーカーに合わせてニューヨーカーみたいに自転車に乗りたい。と、 おしゃれの妄想が止まりません。

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こんな風にドラマチックなトップスにプラスして、足元に華奢なヒールを合わせたらちょっとしたオケージョン的な晴れのシーンにも。 コートがわりにジャケットを肩がけにしたら、ドレスアップ感も申し分なし。 ついワンピース一択になりがちなシチュエーションで、別の選択肢が持てる人ってちょっと素敵。 おしゃれの引き出しがたくさんありそうで、大人の余裕を感じます。

私自身も、少しだけ気合を入れたい時、大事な打ち合わせの時、セットアップの力を借りたいと思うことがあります。 背筋が伸びて凛とする、気持ちが引き締まる。 着るもので気分が変わる、これこそおしゃれの醍醐味だと思います。 セットアップに気遅れしてしまう人もいるかもしれませんが、まずは自分的に絶対使える好きなアイテムをセットで揃えてみる。 そこから始めてみるのもいいかもしれません。

Yoshiko’ s comment

私は〝外見は一番外側の内面〟と思っていて、きちんと装うことは、とても大事だと思っています。 そういう意味でもセットアップのスーツがとにかく大好きで、飛行機に乗るときにもよく着ています。 仕立てのいいスーツは全然疲れない。これもまさにそうです。 あえてカジュアルなニットに合わせてラフに着るスタイルにも共感。 パーカを合わせてもきっと可愛いですね。

Profile

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福田麻琴さん

「LEE」「VERY」など数多くの女性ファッション誌をはじめ、広告、CM、カタ ログなどで幅広く活躍する人気スタイリスト。ベーシックを軸に今の気分を程 よく取り入れたスタイリングが得意。抜群の審美眼とモノヘの愛が深く、語れ るスタイリストとしても引っ張りだこ。
「ただ着るだけでおしゃれになる ワンツーコーデ」(西東社)など著書も多数。
Instagram @makoto078

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クリスウェブ佳子さん

モデル、コラムニスト、ラジオパーソナリティとして多岐に活躍。ファッショ ンはもちろん、インテリアなどにも精通したセンスの良さには定評が。
Instagram @tokyodame

着用アイテム

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STAFF

STYLING / MAKOTO FUKUDA

PHOTO / YUTARO YAMANE

HAIR&MAKE-UP / YUKIO MORI(roi)

MODEL / Yoshiko Kris-Webb

EDIT / YUKIKO TSUKADA